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第37回1000字小説バトル Entry4

『あいつとの悩める生活』

 いつまでも笑ってないで早く食べればいいのに。君の笑顔は好きだけど食事の時は黙っていてほしいよまったく。
 またトイレに行くのかよ。もう7回目だぞ。趣味なのかよ。この肉じゃが旨いな。意外だな。
 こんな生活もう止めにしようか。オレにはもう耐えられない。いつも右手に何かを持っているあいつ。虫を見るとニヤリと微笑むあいつ。本を読む時、なぜか28ページ目だけは読まないあいつ。数え上げれば限がない
 でも、あいつはかわいい。とても素敵な目、とても素敵な鼻、まあ鼻はいいとして、とても素敵な唇のあいつ。離れたくない。手放したくない。でも、もう我慢ならない。
 やっとトイレから戻ってきたよ。遅かったな。え、またトイレに行くのかよ。戻ってきたばかりじゃないか。なぜ割り箸を2組持っていくんだ?分からない。あいつが分からないよ。オレをこれ以上悩ませないでくれ。
 あいつはまだトイレから出てこない。トイレから笑い声が聞こえる。いつものことだが、やはり気になる。何がおかしいんだ。いったいトイレに何があるんだ。あいつはトイレで何をやっているんだ。
 今までずっと我慢してきた。何度も終わりにしようと考えた。でも、その度にこう思う。我慢してみよう。自分の限界に挑戦してみよう。きっとできるはずだ。
 どうやら一生あいつと離れることはできないようだ。

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