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増殖する機械(98/9/18)

知ってる人は知ってる事実なのだが、コンピュータは増殖するのだ。
これはわが研究所で観察された、ある増殖を記録したものである。
1998年9月15日、おりしも台風の接近で風雨の次第に強まっていく日のことであった。




前夜
 ハードディスクをもらった。WestanDigitalの340MBという今となっては半端なIDEドライブで、私が社会人としての仮の姿で勤務する会社で先月開かれた夏の納会の際に、ビンゴの景品として出たものだ。私はビンゴ運が極端に弱く、引き当てたのは同僚だったが、そいつがいらないと言うので貰い受けたのだ。
 先に記したように、スーパーフローラの製作でパーツを随分投入したため余剰が出ている。こいつでもう一台組んでみよう。
 念のため持って帰る前に、ドライブのデータを入手しておく。

TheRef (tm) Drive and Controller Guide


調達隊、東へ
 現在手持ちの材料を確認する。ケース(というか電源)、フロッピードライブがない。少し遠いが、車に乗って神奈川県相模原市にあるPCバイキングという、アウトレット、中古、ジャンクを扱っている大型店へ向かい、○千円でPackardBellのデスクトップ機のジャンクを買ってきた。ポイントはCDROMドライブが内蔵されている点で、手持ちのフローラから取り外した4倍速は少し不調が見られるので、こちらのドライブが使えれば嬉しい。あと、骨董品みたいなビデオカードとSoundBlasterPROがついている。


破壊と転生
 メーカー製の筐体なので、ケースの方はまず使えないだろうと思っていたが、マザーを外から合わせてみたところ、少なくとも大きさは丁度だということが分かった。とにかく入りさえすれば、使わないよりはマシと思いケースも利用することとした。
 拡張カード類を引っこ抜き、外せるネジを全て外す。電源ユニットとドライブベイを残して空になったケースの底に、フローラのマザーを据えてみた。
 取り付けネジの孔の位置が違う。締められそうなのは一箇所だけだ。ほかの取り付け孔はネジを締められないばかりか、金属製のスペーサーがマザーを傷つけたり短絡させる恐れがあるため、厚めのビニールテープをスペーサーの上に、隠すように貼り付ける。さらに高さ調節のためマザーの裏に雑誌を敷く必要もあった。
 元々入っていたマザーは拡張カードをライザボードに挿すタイプで、背面パネルのスロット孔は、水平に開けられている。使い物にならぬのでパネルを取り外すが、ネジでなくハトメで固定していたため、またも不本意ながら暴力的な解法を要求される。
 パネルを外すと、そこには大きな開口部ができ、カードを立てて挿しても実用上問題なくなる。ただ、カードを固定するためのネジはパネルに対して締めるものなので、カードをしっかり固定することはできなくなった。
 おまけにケースの高さが少々足りず、カードを挿すと蓋が閉められない。ふん、些少を気にしてPCなど使えるものか。

説明図

 基本的な配線を済ませて、ディスプレイを接続しパワーオン。しかしウンともスンともいわない。バイオス画面は出ないし、そもそもフロッピードライブが沈黙している。DOSVは起動時にドライブが「びー」「がーがっ」「んがんむっ」等と言うのが通常だ。配線などチェックするが問題ない。とりあえず腹も減ったし日も暮れたから作業中断。

 なんと今回、PCを作りながら料理を作るという荒技をこなしてしまった(お料理)。喰って、飲んで、風呂に入る。


嵐の夜に造られしもの
 いったんボード類をケースから取り出して畳の上でもう一度組み直し、パーツを取り替えたりしながらチェックする。結果、分かったのは、
 ・ボードを不安定な方法で取り付けた後ケーブル類をつけたため、給電コネクターが正しく挿し込まれていなかった。
 ・筐体についてきたCDROMドライブは、故障している(残念無念)。
といったことであった。コネクターはあらかじめ挿し込んでからマザーを取り付け、CDROMドライブはフローラのものと交換する事にした。

 ニュースは未明の台風上陸を告げている。雨風の窓を叩く中、鋼鉄の筐体に突っ込んだ腕でのたうつ配線をかき回していると、一端の犯罪科学者の心持ちである。フルタワーの筐体ならもっと雰囲気が出たな、と妙な後悔をする。白衣も欲しいところだ。

 苦心の末、完成。メモリー、FDドライブ、ハードディスク、CDROMドライブを全て認識。相変わらず蓋は閉められないものの、後はOSをインストールすればよい。340MBの容量は冗談にも広いとは言えまいが、Win95を入れて250MB位は残るだろうから贅沢を言わなければ使えないレベルではない。
 キーボードはフローラのものを、マウスは3ボタンのシリアルマウス(これも貰い物だ)、サウンドカードとして、以前買ったARISTO ART-833-3Dを取り付ける。

(98/9/24追加)ドライブを圧縮し、空き容量が400MB強となる。モデム(28.8k)を追加。使っていけそうな気がしてきた・・

最終的な構成 CPU  Pentium100Mhz(お下がり)+ 旋風王
M/B  Intel AdvancedEV (お下がり)
CASE  PackardBellのデスクトップ筐体、電源を流用(ジャンク)
HDD  WDAC2340 (caviar22340) 340MB (貰い物)
Memory  32MB SIMM、8MB SIMM 各2 合計80MB (お下がり)
Video  Canopus PW868PCI (お下がり)
CDROM  クリエイティブラボの4倍速 (お下がり)
SOUND  ARISTO ART-833-3D
MOUSE  シリアルポート用3ボタン(貰い物、メーカー不明)
おつり(ジャンクPCから取り外したもの) CPU  インテル486DX2 66MHz + CPUクーラー
Mother  メーカーオリジナル?の486用・メモリー無し
Video  Paradise のWD90C31(33?)搭載のISAカード
SOUND  SoundBlaster PRO
CDROM  TEAC製(故障品)


 


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 著作者   蛮人S   mail:banjin-s@gorakken.net