第11回チャンピオンofチャンピオンバトル詩人部門 Entry3
1
ある売れない俳優がドラマのオーディションに行き
10人ほどの人達と一緒にグループ面接を受けた
その中のひとりに日本語があまりうまくしゃべれない韓国人がいた
その売れない俳優は
(なんで日本語たいしてしゃべれない奴がこんなところに来てるんだろう)
と思いつつ
チョイ役とはいえどうしても欲しい役だったので
(まあこれでひとりライバルが減ったな)
と思っていた
「合格者には後日電話します」
という面接官の言葉とともに面接が終わり
みんなが立ち上がろうとした時
韓国人がいきなり
「ぼくが今日ここに来たのは
ドラマのオーディションがほんとの目的じゃなくて
誰か友達が出来ればいいなあと思って来たんです」
と立ち上がって言った
2
腰痛に悩むある主婦が
知人の紹介で治療院へ行ったが
鍼灸師が間違えた場所に針を打ってしまい
あろうことかそれが原因でその主婦は半身不随になってしまった
娘さんが「治療院を訴えよう」と言ったらその主婦は
「だれも私をこんな体にしようと思ってやったわけじゃない
私を助けてあげたいと思ってやってくれたんだ
訴えるなんてとんでもない話だ」
と言った