←前 次→

第15回詩人バトル Entry69

月としての僕

落ちて行く月を眺めつづけた僕は、ただひとつ思いを口にする。アルコールの回り
きった脳みそは少しも動いてくれないが、それも悪くは無いと自分に言い聞かせ
る。風が出てきた。今夜はもうやめようと思う。ベンチを降り、うん、と伸びをす
る。これから鎖を断ち切ろう。僕は目を瞑り、反抗的に、ただ、跳ねた。

僕は多分、まっ逆さまに空へと、落ちた。
月の昇る夢を見た。

←前 次→

QBOOKS