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そして、座った。 君からの返事は無い。多分、永遠に。 寂しい生涯だった。安らぎなど感じたことは無い。 落ちていく。焼かれた塊がそうさせる。和らいだ現実は、焔中で焼かれるのを待つ。 それでも待ち続けることで、孤独と過去から逃げた。 嘘? 違う。嘘じゃない。 火薬と痛み。そして、切れたギターの弦が神の証明。 世界が全て自分から遠のく、現実が逆さまになって落ちていく。 それでも、待った。 たった一人のゲーム。錆びてゆくプライド。 何もないインサイド。朽ちた扉があるだけ。 コインは片側に女王、片側に墜ちた騎士。宙に舞い、闇に落ちる。 音もなく。 水面を駆けて消えゆく波浪、紫紺の嵐が絶える事無く作り出す津波のように。 白砂に解けてゆく雲のように。 何もかもが涙で出来ているとさえ思う。夢の中で、儚く消えていく涙で。 緑色に見えたんだ。過去が、折れた大樹と共に眠っている。 小さな勇気ですらあったんだよ。君を待つという行為は。 返事は無い。 当然だとさえ、思えなかった? 悲しみで彩られた手紙なんて誰が読むのだろう? 君は読んでくれないだろね。 そして返事はこない。 まだ待つ。それだけが、硝煙の臭いを、俺の心から追い出してくれる。 喜びが全てだった日が過ぎた。憂いを慶ぶ日日も消えた。 俺の心の桎梏は、煙中で壊れてゆく、病の証。 …中に消えてゆく。猩猩の炎。 赤熱する氷のような。 罪の色で真っ赤になった。鎖と扉とに守られて、返事を待った。 永遠に。 唐突に! 亡霊のように叫んだ。君に聞かれないよう!!! 遠すぎる場所で、液体に溶ける叫び。そんなものに意味があるかい? そして、気がついたんだ。扉が開くことはない。 罪が贖われることない! 悲しみの罪の炎で飾られた扉を破れ。 扉を叩け! 開くことを信じて。鎖を引きちぎれ! 桎梏を砕け! 夢の世界? そんなものに興味は無い。安らいだ現実も。 激しく叩け! 罪に守られた扉よ。 そして開け。 夢と虚無の世界よ。 何もない? 逃れる罪などない。 もっと強く! 扉を叩け! 今、鎖は焼き切れた。断面赤く綴って、罪は頭を垂れた。 今、罪は屈した! 扉は開くだろうか? 叫びなど聴かない鋼鉄は倒れるだろうか? 信じる事だけを意識する。 もう一度叩け! どこまでも強く!! そのとき、もう一度、気づいた。 は、ははは… この扉…引き戸だよ。 |