■寂光
- この詩を読んで、頭の中に上村一夫の絵(『同棲時代』を描いたひとです)
が浮かびました。
かなり!好きな世界です。
特に
「静脈を辿って行く
一匹のかたつむり」
のあたりは、読んでいて背中がぞくぞくしました。
厳選された短い文章の中に、濃密な世界が詰まっているような気がします。
「ユポ☆ワールド」も捨てがたかったんですが……。
今回は『寂光』に一票です。
- 「官能」をどこまで詩に持ち込めるか。今一番気になっていたテーマでした。
「業」というか、人間の濁った部分、そのやるせなさと温かみを感じました。
美しさと虚しさと「濁り」が去来する中の透明感が心に残ります。
- ぐーっと詰めて詰めて、言葉に集中して書き上げたって感じが気に入った。
- 葉月さんと、ぶるぶる☆どっぐちゃんさんは、平常よりもクオリティ低かったかも。佐藤yuuupopicさんのは、すごく好きなんだけど。タイトルが好きになれない。(大幅に、中略) が、この作品のキモだろうな。
- 何度も読み返して味わっています。
こういう密度の濃い詩が、好きです。
- 植木さんの「寂光」に一票。
カタツムリのぬらぬら感と、
白く濁った体液感のリンクが尋常じゃない。
美しさより、先ずエロさが
からだの真ん中にじっとりきた。
全感想じゃあまり触れられてなかったけど
相当エロいよ、これ。すげえな。
植木さん、早くグラチャンになってよ。まじで。
- ぶるぶるさんの作品もよかったのですが、今回は植木さんに票を投じます。
ぎゅっと凝縮された感じが、よかったので。
- どれもあまりピンとこなかったんですが、これが最も詩らしい作品だったと思うので。
どの行も同じ文字数なので等倍フォントも試してみたのですが、ページに表示されたままの柔らかい感じが日本的な雰囲気に合っていて、綺麗です。
これって、性を否定せずに仏教を描いている、と考えればいいのでしょうか。ちょっと私には難しかったかも。ですが、今回はこれにします。
- 言葉による感触と作用。それが全てではないか。
理屈など要らないのである。
- 今回はあなたしかいません。完璧な勝利です。
おめでとう。
- 詩人部門はそれぞれの普段からの持ち味を濃縮還元したような、
それぞれ全く違う個性の競演で楽しませてもらいました。
で、その中で悩んだ挙句、植木さんの『寂光』を推すことにしました。
この詩の持つ湿度がたまらないんですよ。
すごく短いのに、情景(それは風景でも景色でもなく、あくまで「情」という文字が欠かせない)が深く広がっていく。
メロウ。スロウ。
湿度。粘度。
滲む色彩。ざらりとした空気。
「白く濁る」――秀逸だ。
読めば読むほどに味わいが増していく『寂光』に1票。
■おやすみ、リリー
- 「東京」と「私」の距離感がとても印象的でした。
この詩に出てくる東京はまるで主人公のためにあるような街で、
我が家のような場所だったり、聖母のような存在だったりする。
その一方で故郷ではないし、まして人ではない。
「私」が「私」でいるための場所としての東京。
否定的な見方をされる事が多いこの街を、
溢れんばかりの愛で肯定した姿勢に好感度大です。
- 葉月作品、佐藤作品、のどちらかで最後まで迷った。これはどういう立場(作る側、読む側)で作品を読むかということもかんがえにゃならず、かといって純粋読者になる事は難しいわけで、作る側読む側、前者であれば佐藤作品、後者であれば葉月作品、どちらも好きな作品であるが、ああ、好きだという気持ちは読者のものだ、ということで葉月さんに一票。でも、なんで、なんでリリーなんだ。(M)
■眠ル俺が身体、ど、やって抜ケるか、どうか、教えて欲しイ
- あんなに読みにくいのに、心にスッと入ってくる。
映像が浮かびます。潮の香りまで感じられるよう。
魔法みたい。
なぎこさんすてき。
- 今回の詩人COC、どの作品も非常にレベルが高く、楽しませてもらった。
その中でほんの少しぬきんでていたのが佐藤さんの作品だ。植木さんの作品と、ほんとにぎりぎりまで迷ったのだが……。ほかの詩人の作品も力作ぞろい。
とにかくいい勝負を見させてもらって満足まんぞく。
■ガラスケース
- 一読して、ぶるぶる震えた。
梅雨空の下、僕もポルカを踊りたい。
タネも仕掛けも大有りの、言葉のトリックスター!
ウソ偽りはありません。ぶるぶる☆どっぐちゃんに一票。
- 音を消したテレビを見ているよーな、ぼーっとした感じ。
エンターテイナー魂が見えるのが良いです。
「書かずにいられない」系作品には、洒落っ気や艶(エロスではない)がない。
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