第9回中高生3000字小説バトルチャンピオンは、西村ぎんかさん作『涙の壺』に決定しました。西村ぎんかさん、おめでとうございます。
感想票をお寄せいただいた読者の皆様、ありがとうございました。
| # | 題名 | 作者 | 得票数 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Moon light | 碧瑠 | ||
| 2 | 朱に染まる | 山本 裕加 | 1 | |
| 3 | 金魚すくい | wata | 1 | |
| 4 | 恐怖 | nia | ||
| 5 | 涙の壺 | 西村ぎんか | 3 | ★ |
| 6 | 美術室での放課後 | 加賀 椿 | 1 | |
| 7 | お天気屋なカノジョ | 水葉 けい |
涙の壺/西村ぎんかさん作
雰囲気が気に入りました。こんな作品が書けたらいいな。
涙の壺/西村ぎんかさん作
やや童話的すぎるかもしれないが、恋愛を扱った作品が多い中、メッセージ性が強く、印象に残った。
涙の壺/西村ぎんかさん作
なんか知らない間に、人が入れ替わってて驚きました。
今回は、もろ自分の趣味で選ばしてもらいました。
とりあえず、こういう話好きなんですよ。
あと、一字下げをきちんと行っていたのも好感度アップです。
ただ、どうして女の子は泣けなかったのかという疑問が残ります。
涙の壺から〜なら、泣けないはずがない。
母親の死で魔法の涙をのまなくても泣けた。
なら、やっぱり女の子は泣けないのではなく泣かなかったのかなぁと思います。
美術室での放課後/加賀椿さん作
毎日1人で絵を描く浦野くんの影響で絵を描き始めた主人公がすごく可愛らしかった。「友達でもいいからさ」って言葉が羨ましい!はじめは絵を描く地味な男の子だなぁ〜と思っていたけど最後はすごくかっこいいなぁ〜と思った。全然浦野君に興味のない主人公がギリシャ神話・絵を通して少しずつ浦野君を気にするのがうまく表現されてると思う。
金魚すくい/wataさん作
どれか一つ選ぶならという事で。
これともう一つ『お天気屋なカノジョ』も候補に入れてましたが、セリフの終わり
に句点がついていたのが気になりました。
『金魚すくい』の方も、春〜冬のところを除いても変なところで句点がなかったり
していました。ラストも予想出来たし。
どっちもどっちだったんですが、『お天気屋なカノジョ』は現実味がちょっとなか
ったし女の子の泣き方が気に障ったので、『金魚すくい』の方にしました。
朱に染まる/山本裕加さん作
えーと、字数が半分ほどしかないのでこの作品に投票するのは大変ためらわれるのですが。しかし、この作者の方にはぜひまた投稿していただきたいと思い、一票を投じることにしました。
すごく文章が大人びているのに、書かれているテーマが十代の女性ならではというか。このアンバランスな感じがすごく魅力的です。私には書けない物語です(あ、私は一般に参加してる者です)。
今回はちょっと字数で難アリでしたので、次回はぜひ、たっぷりの字数で楽しませてください。
次点に、西村 ぎんかさんの『涙の壺』を挙げます。こういうおとぎ話風の物語は、語り口もさりながら、オチを周到に用意しておかないとコケてしまいます。このお話は、最後までちゃんと「おとぎ話」していたのでなかなかスゴイと思いました。次回作も楽しみにしてます。
推薦作品なし
今回、うちが読んだのは7作品中、『恐怖』と『美術室での放課後』の2作品のみです。
なぜか。
この2作品以外は、字数があまりにも3000字からかけ離れているからです。
なぜ字数にこだわるのか。
それは、これはただの小説バトルではなく、"限られた字数の中で、最高の小説を書くバトル"であると思うからです。全体の1割くらいの誤差はわかります。うち自身もやります。場外乱闘も良し。センヌキ上等。
でも。
客席でジャイアントスイングは危険ですし、マシンガンの乱射もいけません。つまりは程度の問題だと思います。
他の5作品はその"程度"があまりにもかけはなれていた。それが第一の理由。
第二の理由。
『字数すらもそろえられないような作者の作品なんてたかが知れてるぜ!!』…暴言でした。失礼しました。
でも、本当にそう思います。思ってしまいます。手ぇ抜いてるな、と。
字数をそろえるということは、見た目を整えるということであり、見た目を整えるということは、相手に良い印象を与えようとしていることだと思います。
良い印象を与えようとする努力を放棄したとみなして、うちは「手ぇ抜いてる」と思うのです。
コビを売れといってるのではありません。
ただ、フルスロットルで書いた作品ならば、一人でも多くの人に読んでもらいたいと思うのが、人情。
作者は読者にできるだけ良い印象を与えようとするものだと思います。
それを怠っているということは、やっぱり手抜きなんじゃないかなと思ってしまうわけです。
まとめ。
読者に誠意を見せましょう。読んでもらうために。
『恐怖』
ブラックユーモア…?? と思いましたが、なんだか違いました。ハッピーともバッドともつかないラストから不思議な印象を受けます。
『美術室での放課後』
好きなタイプの話ではありますが、いまいち押しが足りなかった気がします。美術室+ギリシャ神話というオリジナルな素材を使っているのですから、それを使ってもうひとつアクション(←動き全般のことです)を入れるとよかったと思います。あと、個人的に浦野君の多弁ぶりが気にかかりました。「好き」を伝えるのに、「好き」という言葉を使うと、うちとしてはありがちに見えてしまいます。「セイレン」でとめておけばよかったのに、と思いました。
と、いうわけで、今回は推薦作品なしとさせていただきます。
この2作品も、あと一歩、パンチに欠けていると思うので。