第29回1000字バトルの結果は、虹男さんの『超能力ってスゴいんです!』がチャンピオン作品と決まりました。
虹男さん、おめでとうございます!
皆さま、ご投票いただきましてありがとうございました。
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※☆が実際の得票の数を表しています。★は「次点」「他に面白かったもの」といった感想の合計です。バトル集計には含まれません。
| # | 題名 | 作者 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 27 | 超能力ってスゴいんです! | 虹男 | ★★★ |
| 4 | ブルーズマンの楽屋/サン・ハウス1960 | タンギー爺さん | ★ |
| 23 | ケープタウンの縄のれん | 上條 裕 | ★ |
| 26 | マンホール | 犬吉 | ★ |
| 30 | とさかさかさか(或いは恋は恋は恋) | るるるぶ☆どっぐちゃん | ★☆ |
| 34 | 芳醇な彼 | 募集中(仮) | ★ |
| - | 推薦作なし | ★ | |
| 16 | れっどだっふるこーと | 坂口 | ☆ |
| 19 | もう走らなくていい | 野口流石 | ☆☆ |
| 22 | 鍵 | 青葉 大地 | ☆ |
| 35 | しあわせのかたち | 蛮人S | ☆ |
非日常的な話でありながら、少し道を外れれば存在しそうな、リアリティー溢れる作品でした。
単刀直入に言う。
「お前以外考えられなかった」
作品に言ってもしょうがないが、「29回1000字バトル」と言ったら、この作品しかない。それほど面白かった。人物もオチもくだらなくて笑った。最後のおまけも気が利いている。超能力開発センターなんて行ったことないけど、こういうおやじがいる限り、世界は平和なんだろうな。
【次点】3作品
19 もう走らなくていい
いい話だと思った。ファザーコンプレックスが解消された時が父との完全な別れ。できれば、学校の行事ではなく、もっと大きな大会の方がドラマチックで良いと思った。しかし僕と父さんの戦いなので、どこでも良いか、とも思った。
30 とさかさかさか(或いは恋は恋は恋)
少女は、悲しみの意味がわからなかったのではなく、存在に気が付かなかったのだ思う。悲しみを教えてくれたのは、本当のやさしさかどうかわからないけど、とりあえず寂しさはないだろうと思う。
35 しあわせのかたち
「ごりごり」は、人を打つ音だと思ったので、気持ち悪かった。すり鉢でよかった。殴られ過ぎて頭がおかしくなったとしか思えない行動だけど、妙に理屈っぽくて、可愛くて。
シチューにしたら、絶対飲んでくれるよ。こっそりね。
関係ないけど、<了>ってなんかいい。
あまりのあほらしさに脱帽、いや脱力した。真面目に小説を書いてる人には激怒ものかもしれないが、間合いはちゃんと計算されていると思う。親切な用語解説つきでビギナーにも安心。ちなみにカタカナ用語の半分は分からなかった。うーん、あと知ってる超能力はパイロキネシスくらいか。キングの小説で読んだ。宮部みゆきじゃないよ。バビル二世のエンディング曲の1番は「サイコキネシス、テレパシー……」で始まるが、テレビでは流れない3番では「読心術だ 透視力」となってて、読心術とテレパシーは違うのか、そこのとこ所長に尋ねてみたい。
雰囲気がカッチョよかった。
スライダーのウィスキーの銘柄を特定してくれたらもっとよかった。
大概バトル作品をざっと読んだだけで、一つ二つは「これ」というのが浮かぶのだが、今回はどれも一長一短で、なかなか決めかねた。
その中で、『ケープタウンの縄のれん』を推す。
正直、オチの部分は切れ味に乏しい。誰でも考えつくし、出し方も今ひとつ。もう一つ捻った方が良い。
「こっちはその卵ね」
「卵? ――でかっ!」
とか。
しかし前半部、船乗りが地球の裏側で縄暖簾をくぐる、品揃えはともかく是非立ち寄りたいタイプの店である。このほっとする感覚、空気がとてもいい。
ここが推薦理由である。
劇的に何がどうというわけでもなく、妙な受け狙いもない。
優れた写真家は、普通の風景を普通に撮って、良い画を生み出す。
そういう感じに似た良さがある。
「れっどだっふるこーと」「もう走らなくていい」「鍵」も、
好きではないが、良いと思う。
話の組立が良かった。
題名はセンスなんでしょうね。
1000字なのに起承転結がちゃんとあり、それでいて不思議な読後感を持つ作品で、非常に印象に残った。
決して完成度を求めているつもりではなく、たとえば美しい話でも哀しい話でも楽しい話でもこわい話でも馬鹿げた話でもストーリーのあるものでもないものでもいいのですが、どこかただ一ケ所で構わないからほんの少しでも心が惹きつけられる魅力のあるものがないだろうかと探すつもりで読ませて頂いたのですが、残念ながら見つけられませんでした。それはもちろん読み手としての私自身の無能さとも関係することとは思うのですが、投票すべきものがないというのが正直な感想です。加えて、あえてチャンピオンというものを選出する必要も必ずしもないのではないかという気にもなりましたので、推薦作品はなしということに今回はさせて頂きたいと思います。