第15回1000字小説バトル結果
作品受け付け────── 6月1日〜6月20日
作品発表──────── 7月1日〜
人気投票受付け───── 7月1日〜7月28日迄
結果発表──────── 7月31日
第15回1000字バトルチャンピオン
川辻晶美さん作『東京夢小路』に決定です。
2回連続チャンピオン獲得です。おめでとうございます!!
●東京夢小路(川辻晶美)
- 『東京夢小路』(川辻晶美さん作)
まとまっていて、凄く面白いと思います。切っ掛けからラストに向かう話の展開も話もスムーズで、読みやすくとても良い作品と思います。
『足なし鳥』(Momoさん作)
小さなエピソードとしては良いと思います。だけど、戦いの理由をかくよりも、自分の居場所や家を大事にする彼が、戦場に来ている訳なんかがあると、話としては深みが益すのでは無いでしょうか?ボリュームと最後の一言は良かったと思います。
『BeBlue』(うめぼしさん作)
何となく少女漫画を思い浮かべるようなエピソード。ほんのり切ない感じの出ている作品と思いました。彼が何故、殴打されなければいけなかったのか?それが表現できれば、尚よかったと思います。
『正しいこと』(太郎丸さん作)
基本的には面白いと思うけど、最初のウィルス関係の事柄が、最後に何にも無いのが寂しい。暗示と言うものを使う切っ掛けや、子供を殺すような善悪の判断基準の狂いは、暗示なのか?ウィルスなのか?その辺を整理して書くと、もっと面白くなるんでは無いでしょうか?基準としては、面白いかどうか?という見方で読み、印象に残った物だけを取り出して感想を書かせていただきました。感想の無かった物は、状況説明や独り言が多いような気がします。もう少し、人に読んでもらう事を前提にまとめた方が良いと思う作品が多かったように思えます。
- 今回いずれも質が高かったと思う。で、その中で、最も好みだったのが『東京夢小路』でした。暖かいストーリー、好きですね。(年に一回と言うのは、七夕を意識したんでしょうか?)
- シンプルに良かったですね。今回の作品群のなかで一番過不足がなかったと思います。
- 今回も悩みました。ただ今回は学生1000字と比べても、レベルが低かったようにも思います。自分の中で最終選考に残ったのは、一之江さんの『午後の海風』と、川辻晶美さんの『東京夢小路』です。どちらがチャンピオンでも問題ないと思いますし、いい出来だと思います。難点をいえば、川辻さんの方は、ちょっと出来過ぎた話だなと感じたことでしょうか。又、一之江さんの方は、男性がちょっと女性からみた男性過ぎるという事でしょうか。勿論恋をしている女性の目から見た男性を書いているんですから、いいのかも知れませんけどね。ただ、どちらも女性らしい文章で、好感が持てますし、どちらもチャンピオン経験者ですから、やはり上手いとしかいいようがありません。最近の男性群は女性のパワーに圧倒されている気がしています。ガンバレ男性諸君。
●足なし鳥(Momo)
- おもしろい話だと思いました。盗品で稼ぐ男が足なし鳥を見るという皮肉が何とも言えないです。文章もすっきりと読みやすく、最後の一行がパンチが効いてて引きつけられました。常連さんらしくこなれている『世界』(Defaultさん作)も良かったです。描写に無駄がなく、完成度が高いと思います。テーマが無理なく作品と重なったなと思ったのが『石ころの旅立ち』(池野諭さん作)です。これは中学校の教科書にでも載せたいですね。あと、詩的で意味はよく分からなかったけど何となく好きなのは『透明な部屋』(Cyeieさん作)です。
- 候補作は『足なし鳥』『午後の海風』(一之江さん作)『緑の袖の旅人』(更羽さん作)の三作。それぞれ作者独自の世界があり良質の作品でしたが、文章の勢いなどを買い、『足なし鳥』を推します。
●さらば、ウルトラ・ヘブン(蛮人S)
- ストーリーに独創性があるかというとそういうわけではないと思うのですが、文体とパロディの採用の仕方に惹かれました。切ない気持ちを封じ込めようとするかのような固い語りが魅力的です。パロディの持ってき方もどこか可愛らしくて、いじらしい、しかもセンスがあると思います。冒頭もいいです。どのような話なのかということ、またその場の雰囲気がその一文で明確にあらわれていると思います。またカッコの使い方が面白いと思いました。強調のしかたという意味での。読んだ後、しびれた、という感じの残るすてきな話だと思います。
- 男の後ろ姿を語るなんて、もしかしたら時代遅れなのかもしれない。「社員はちっとも悪くないんでげす」と絶叫して涙を流した男は皆に笑われたのかもしれない。しかし作者はそれを熱く語っている。パロディで照れ笑いを浮かべつつ、こんなのもありかもよ、と。諸星の頬に唇を寄せた瞬間の、じょりっとした髭の感触まで伝わってくる。敗れることは美しい。
●ある日の、ノビタ(ショート・ホープ)
- 怖いけど面白い。最後のドラえもんが淡々としてて良い。ドラえもん好きの友人が見ればなんと思うか。
●うず目(川島ケイ)
- うず目……アレか。ビジュアルを想像すると半分笑えるような、ほのぼのするような。いい雰囲気出ていました。惜しむらくは、ラストのまとめ方が多少作品世界と合致していない気がします。ともあれ、一番目を惹く作品でした。
●潰瘍(竹原 秀)
- 字数は少ないが、力技とも言える強力な描写に引き込まれた。粗削りなのも魅力のうちの一つかもしれない。他は、『うず目』(川島ケイさん作)の最後の一文にはどきっとさせられた。『東京夢小路』(川辻晶美さん作)の優しさが何とも心地よかった。『ブラインドタッチ』(鮭二さん作)の畳み掛けるようなスピード感もよい。他にもいい作品はたくさん有ったけど、特にと言えば以上の作品だ。
●正しいこと(太郎丸)
- 理由はないが、話が面白いと思えたのはこれが一番だと思うのでこれを。
●透明な部屋(Cyeie)
- 「僕らはどこからもいなくなって、ほんとうに何もない場所に辿り着いた。」という、最後の一行が印象的でした。
●追憶(鍋田千晶)
- 『追憶』の、世界に共感できました。ものすごく、綺麗でした。あんなに綺麗な世界を見たのは久しぶりだったので、投票します。『うず目』(川島ケイさん作)と迷いましたが、好みの問題で、『追憶』に。『うず目』もかなり、独特の感じが、良かったです。
●金字塔(yutaka izumihara)
- いいものはいいのです。無条件に、そして圧倒的に。動かす何かがあれば、それでいいのです。好みに走る審査は公平さを失うけれど、ある種の意味で好みに走ることほど公平な審査はないと思います。僕はそう思うのです。それだけなのです。それ以上でもなく、以下でもなく。僕はこの作品が好きです。素晴らしいと思います。
●クーロン売ります(小沢 純)
- 現実離れしているようで、実際あってもおかしくない、話の流れがおもしろかった
●午後の海風(一之江)
- 一之江さんの『午後の海風』を推します。一口に言えばデイドリーム。海辺のマンションって何? そこに住んでるの? 主人公は実際何歳? 二人の関係は? そういった繁雑なリアリティが見事に無視されています。もっとはっきり言えば、オカズです。いや、吟味され調製された、ささやかなお菓子とでも呼びましょうか。職人の技により美しく洗練された、欲望の対象です。って、褒めてるんだろうか。何にしろ上手だから許そう。
●世界(Default)

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