第21回中高生1000字小説バトルは、2票以上を獲得した作品がなかったため無効バトルとさせて頂きます。
感想票をお寄せいただいた読者の皆様、ありがとうございました。
参加作者の票が少ないのはどういうことかな。せっかくの力作なのに残念なことだ。
| # | 題名 | 作者 | 票数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 万魔殿サーガ | 佐藤整 | |
| 2 | かなしいイワシのお話 | 米海あや | 1 |
| 3 | もう一人の存在 | 花梨 | |
| 4 | 逆逆表 | nia | |
| 5 | 今とギター | しゃちめばる | |
| 6 | 思い | 理久 | |
| 7 | 小さなバトル | 柴田 かおる | 1 |
| 8 | コンパス | 藤原俊也 | |
| 9 | 僕の人命救助 | CLUB427 | 1 |
| 10 | 泣くのを少し 我慢しろ | プラズマ紅葉 | 1 |
| 11 | 隣の彼女 | 詩音 | |
| 12 | 赤い手 | 明彝観也子 | |
| 13 | 笑う | 関口葉月 |
かなしいイワシのお話/米海あやさん作
この作品と『隣の彼女』で迷いました。私の中で文字数はけっこう重要なので、この作品が999文字なのが残念だったです。『!』の後に一マス入れれば1000字になっていたと思います。ですが雰囲気的に好きだったのが『かなしいイワシのお話』なので、こっちにしました。
小さなバトル/柴田かおるさん作
今回これは!と思ったのは、この三作品です。
『かなしいイワシのお話』は、魚の生態をきちんと調べて物語にしてるあたりは大変
好感が持てましたが、ラストのオチにもう一ひねり欲しかったです。
『泣くのを少し 我慢しろ』は、引きつけられるタイトルも、工夫をこらした構成も
たいへんよかったのですが、字数オーバーなのが残念です。
『小さなバトル』は、会話文が楽しかったし、妹のプレゼントに「ヤッテミナキャ...」というメッセージを込めたのも嫌み無く読めました。なにより、前向きな内容がイイです。
というワケで、今回は『小さなバトル』に投票いたします。
僕の人命救助/CLUB427さん作
不思議なムードと、題材が良かったです。
季節感もマッチしていました。
泣くのを少し、我慢しろ/
今回のバトルは「中学生おそるべし」という感じでした。
文体、雰囲気を描き出す技術はかなり高いレベル(自分を基準にしています)にあると
思います。
欲を言えば、もっと"目がさめる"ような作品が読みたいです。うちは。
これが現在の自分の100%の、フルスロットル(全開)の作品だああぁぁぁぁ!!! と、常に振動しつづけている、たたきつけるバットみたいな、切ると血が噴出すような作品が読みたいです(^^)
それが書ける人がいるんじゃないかなと思いました。この中に。
『逆逆表』
カレーパン(パンカレー)からの滑り出しから最後の人間(??)までのつなげ方がうまい
です。
遅刻寸前の登校途中に遭遇する、という設定が、ストーリーをだれさせないで最後まで読ませてくれました。ただ、残りの300時を使ってもう1イベント、起こしてみてはどうでしょうか? この設定ならば、レトリバーの後にもうひとつ"逆現象"をいれても、ストーリーは失速しないと思います。
『今とギター』
おおお、なんかかなり親近感を感じる作品でした。
うちもアコギ(30年もの。叔父のお下がり)を持っていますが、それを弾くと、この作品のように流行とか最先端が無味乾燥なものに見えてきてしまうから不思議です。
まさにこの作品の主人公どおり。
文章の合間にときどき見られる小ネタも良い味だしてます。ラストも"再生"という形で終わってますし…。
エンタメ要素は低めですが、うちとしては、かなり楽しめました。うまい!!
『コンパス』
早朝の学校の描写が好きです。リアル。体感可能な文体は大好きです。
ラストのオチを見せずにさらりと流すのも雰囲気と合っていて良いと思います。ただ、単なる朝の一コマに終わってしまった感もあります。
インパクトが弱いのです。アクション(動き)が少ないのです。そこがもったいない気
がしました。
『泣くのを少し 我慢しろ』
"国語教師辻井"が印象的でした。いいキャラです。
最後まで名前に"国語教師"という肩書きをくっつけながらも、一番人間の味を出させる書き方がすごく良いと思いました。
たぶん、セリフが辻井のものだけなのと、無理のない描写がカギとなったのでしょ
う。うまいです。
今回のベストキャラ賞は(うちの中で)、この国語教師辻井に決まりです(^^)
また、今回の作品の中で一番"生きていた"印象を持ったのでこの作品をチャンピオンに推します。