第5回1000字小説バトル結果
作品受け付け───6月15日〜6月30日
人気投票受け付け─7月1日〜22日
第5回1000字チャンピオン決定!!
紺詠志さん作『蛇の目の咲く街』です。
紺詠志さん、おめでとう。
心より感動の拍手を贈ります。
●蛇の目の咲く街(紺詠志)
- 読みながら笑いをこらえるのに一苦労してしまいました。「母は気のふれた邪教徒」「雨降街中傘差歩行」「ほんの十五歩だけ」など、一文一文に異常な面白さがあります。
- いいなぁ〜。じわじわ、面白かった。最後、チョメコが「蛇の目をくるりと半回転させ」るところが凄く好きです。
- 私は基本的に、ストーリーがあって、起承転結があって、落ちがある、いわゆる「ネタもの」が好きなのですが、そうじゃなくても面白いものは好きです。今回の作品群の中には、ひとりよがりで、理解に苦しむ、「読者にやさしくないもの」が多かったように思います。そんな中、この「蛇の目の咲く街」はとても素直に楽しめました。読み終えて、やさしく微笑ましい気持になれ、「幸せ」を感じました。いい作品です。そして、文章、言葉というものは無限の可能性をもっているのだなあと改めて教えてもらいました。ありがとうっチョメコ!!
- まず第一に話がゆかいです。そして作品全体にただよう上品なムードも大好きです。大本命ですね。『ひとし君のふしぎ発見!』もゆかいだったのですが、「二個分」「マヤ文化」「没収」、その他最後の挨拶にワンフレーズ足りない、等のアラが目立ち、番組ファンとしてはいちいち引っかかってしまいます。
●蛸の目(北村曉)
- 次点は『Assist』と『10円の人間』。なんといっても『蛸の目』は確かな技量が背後にあり、余裕すら感じさせる。『Assist』と『10円の人間』の良さはたぶん材料の良さで、いわばビギナーズ・ラックかと思える。
- 北村曉さんの『蛸の目』を推します。悩みましたが、まとまりがよく楽しめる作品を選びました。蛸もまた主人公の世界(ピロポロとか?)を垣間見たのでしょうか。互いの世界を共有した二人はいつしか奇妙な一体感を……。落ちついた狂気の時間が心地よいです。『(じゃ、いつならあるんだ)などと』はツッコミとしては軽すぎたかも。最後の一文が不思議な余韻を与えています。
- 雰囲気のある作品です。読んでいて違和感なく、不思議な世界に引き摺り込まれました。
●天井の小さなしみ(じろう)
- やっぱり作品が多いと悩みますねぇ。選びに選んで、悩みに悩んで、最終的に2つに絞りました。『天井の小さなしみ』じろうさん作か、『蛇の目の咲く街』紺詠志さん作にしたいと思います。悲しい話と楽しい話との両極端ですが、楽しい方が好きではありますが、エーシさんは前回のチャンピオンという事もあるので、今回は悲しい話にします。
- よかったです。一読して、「ん?」と思いちょっと読み返してみて、「なーるほど」と。その60『ひとし君のふしぎ発見!』も楽しくてよかったです。 どっちにしようか迷ったのですが、余韻の差で、その48『天井の小さなしみ』のほうにしました。
- 今回は、前回以上に悩みました。ここに、12作品ほどの感想を書かせてください。
『現代おとぎ話〜ボス太郎〜』(3吉さん作)
おもしろかった、この一言ですね。最終的にはボス太郎の手ではありませんが鬼は退治されたようですね。鬼と聞いてから数行だけ、テンポの良い文章になっていますが、全文がこのテンポで仕上げられていたらもっとおもしろかったと思います。
『東京ゾンビ』(ヒョンさん作)
東京ゾンビ、かあ。そう見えるかも知れませんね。みんながみんなそうなわけじゃないですけどね。二人もまた日頃の疲れを何となく引きずりながらも、小さな楽しみで何となく癒される。読後に、不思議と心地よいしんみり感が残りました。こういったメッセージ性のある作品は好きですね。
『灯火』(京木倫子さん作)
同じ女性として、綾子に共感を覚えます。この世を悟り、現実にのまれてしまいそうな綾子の心が、痛いほど伝わってくるようです。ただの電気も、岩の塊も、捉え方ひとつで美しいものにも、暖かいものにも見えるんです。綾子が自分自身の力で、暗闇から抜け出すことの出来る日が来るのを願うばかりです。
『10円の人間』(雲竜さん作)
素敵な作品です。10円を募金箱に入れた男の澄んだ心に感銘しました。文章も自然で読みやすかったです。せっかくこんなに素敵な作品なんですから、もっと素敵なタイトルを付けてもいいと思います、もっと読者を引きつけられるようなタイトルを工夫してみてください。この作品からのメッセージ、私もしっかり心に刻み止めておきますね。
『禁じられた結婚』(モーゲン王さん作)
読んでてドキドキしました。読み進めるうちにグイグイと話に引き込まれるようでした。「〜親父に言えよ」弟は、この事実を知っているのかも知れませんね。今になって知らされた薫の心境はどのようなものでしょう。ところで、弟とは結婚できる、弟は父の連れ子、ということは薫と父は親子でない? 浩は幼なじみだけど母が一緒、薫の父母の子は・・・う〜ん・・・。
『天井の小さなしみ』(じろうさん作)
感動しました。涙が出そうになりました。孝志は、本当に死んだのでしょうか。もしそうなら、孤独な淋しい作品です。でももし、危篤状態から意識を回復したのだとしたら。私は、後者を選びたい。本当は家族に大切に思われているのに、気付かず自分は死んだと思っている孝志の涙は、天井のしみは、家族の喜びは、本物なんだよ、そういう結末を。細かいことですが、"騒がしい騒音"重複表現は気をつけてくださいね。とにもかくにも、感動をありがとう。
『父親』(pavaneさん作)
最初読んでて何故そんなに緊張しているのか分からなかったのですが、最後まで読んで作品全体がつながって、暖かい読後感に包まれました。ほほえましい作品ですね。国境を越えた愛情、この父親にも、主人公にも、家族にも、大切にして欲しいですね。そして私自身も、そんな広い愛情を養いたいです。
『Assist』(片山芳宏さん作)
こういう競技があるんですね。そして、こういう役割を担う選手があるんですね。エースがトップを取るために走る、こういう選手があってこそのエースなんですね。エースはゴールしただろうか? この終わり方もいい。きっと栄光のゴールをしたでしょう、私はそう信じたい。思えば、実生活にもこれに似た場面は多々ありますね、そんな時、この作品を思い出したいです。
『サビが利かない』(ヒモロギさん作)
アダ討ち…恐ろしい世の中ですねえ。フィクションのお話でしょうが、何故かそれだけでは片付けられない何かがあるように感じました。現代の冷えた世の中、このままだと将来本当にこんなことが流行ってしまうのでは? ってのは考えすぎでも、テンポの良い中に、隠れた(?) メッセージ性を感じました。 タイトルといい、文章表現といい、しっかり工夫されてますね、素晴らしい作品です。
『ひとし君のふしぎ発見!』(蛮人Sさん作)
笑えました。あの番組からこんな作品が生まれるなんて。草野さんは、どんな場面でもあのにこやかで冷静な草野さんなんですね。拉致したマコト君の真の目的は何だったのでしょう?実際の番組では、スーパーひとし君はひとし君人形3個分なんです、そうなると3倍々々、もっと凄いことになりますね。単純に、おもしろかったです。
『紘子』(野原たんぽぽさん作)
美しい作品ですね。優しく、柔らかなタッチで書かれているので、女性の私でも抵抗なく読めました。遊女の紘子と、客であるボクとの、ラストは駆け引きのようなものでしょうか。二人の心底を思うと、暖かくも切なくも感じます。細かいことですが、"ボク"と"ぼく" の混在が気になりました。手法かも知れませんが、統一した方がいいですね。
『蛇の目の咲く街』(紺詠志さん作)
"雨降街中傘差歩行"あめふりまちなかかささしほこうと読んでしまった…こんな読者(他にいるのかしら?)のために、迅速なふりがなをありがとうございます。チョメコちゃん可愛い!ベテラン歩行者を名乗る紳士はちょっと妙な人物ですが、不思議と違和感なく、いい味を出していますね。梅雨の季節にぴったりな作品ですし、文章の運びにも余裕が感じられますね。うーん、チョメコちゃん、人気者なんだろうなあ・・・
どの作品にも投票したいんです。でも1票しかない。悩みに悩んだ結果…最終的には"感動ものが好き"という個人的好みで選ばせていただきました。以上、長々と失礼致しました。
●サビが利かない(ヒモロギ)
- なんだかいろいろ書こうと思っていたのだけれど、もうだめです。とても、ばかばかしい。でも、こういう話、大好きです。
- 理屈でなくとにかく面白かった。「トロのカタキ」「アダ珍」「カッターで立ち向かう少年」どれもが私のツボにヒットした。包丁で追い回され、オタオタする少年が目に浮かぶ。他に良かったのは「独裁者」最後にキリストがでてきたのが良い。宗教の教祖ほど強力な独裁者はいないとややシニカルなところも私好みだった。
●超音波な夜(塔 重五)
- 一押しは『超音波な夜』(塔重五さん)です。 マイウェイをここまで上手に唄える人を私は知らない。綱島課長してやったりですね。「愛のメモリー」も歌って欲しいぞ。感想だけですが、『ナイフゲーム』(多野田英俊さん)も良かったです。小さなサスペンス。オチは予想できつつも、スカッとする作品でした。あと笑えたのは『ひとし君のふしぎ発見!』(蛮人Sさん)。 あまりのアホらしさに感動すら覚えてしまいました(決してけなしているのではない)。この手のナンセンスお上手ですね。
- ほかに『ひとし君のふしぎ発見!』もよかったのですが、パロディとしてディティールの粗さが日立ち、いや、目立ちました。『超音波な夜』は展開にゆるやかなエスカレーションがついていて、みちびかれた結末の笑顔で、読んでる方もニタリとしました。オヤジものにありがちな卑屈なかんじもなく爽快な好作です。
●空にいる彼。(ラヴフリーク)
- 文章とか、「おや?」と思うところがいくつかはあった。でも、一番心にひかかった気がする。
●青い街(瓜生瑠璃)
●1時間前(タツヤ)
- 作者はすばらしい感性の餅主だ。プッチンプリンが食べたいです。タツヤさんのファン第1号になります。
●10円の人間(雲竜)
- 何がどうと言うのではなく、心に引っかかりました。心にチクチク刺さるこれは何だろう?
●眺めのいい部屋(キラキラ)
- 少女の対象に向かう距離のとり方がいい。べったりでも、すかしているわけでもなく、悪意の刃で斬るでもない。窓から見る世間という名の風は時折、いたずらに部屋の中に吹き込む。
●隕石(川島 圭)
- 不思議な設定に呑み込まれていくようにのめり込み「はて、自分は人間なのか」と疑問に思ったこともないことを考えてしまった。楽しい作品をありがとうございます。
●さよならの理由(わけ)(K.TAMURA)
●あぶらとり紙(おーぎや)
- ほのぼのとして優しい愛情に惹かれました。また、その描き方が新鮮でいいですね。
●叔父の菊(三月)
- いいじゃん、って思った。初めて読んだ千文字小説がこれ。レベルたけ〜、って思った。他の作品も何本か読んでみた。結構良かった。でも、この作品はもう一回読みたいとおもった。だからこれを推薦。
●伝説の男(のるふ)
- 飲み屋での一晩の事件を「伝説」と定義し、非常に簡潔にまとめられてたところが素晴らしいですね。今回の数ある作品の中で、際立って明るく読んで元気が出てくる作品ということで一番だと思いました。私もこんな作品が書いてみたいものです。
●あれこれ探す(HCE)
- 今月は何と言ってもHCEさんの『あれこれ探す』である。主人公「俺」は苛立つ。それ以上に読んでいる私が苛立つ。「幾ら何でもこの程度の詭弁ではありがちな話になってしまう」、「こんなのもありがちな結末なのかも知れない」と作者が断じる「ありがち」という価値観はいったい何なのか、一向に伝わってこないからである。そして、どうしてそんな「ありがちな話」をわざわざ発表するのか。疑念は深まり更に苛立つ。ふたつのオチを提示し「お客さんの好きな方を選んでくださいね」という手法こそ、橘家円蔵が月の家円鏡時代にさんざんやりつくした「ありがち」なものではないか、とツッコミを入れたくなるくらい、私は苛立つのである。しかし、である。苛立ちがピークに達するのを見透かしたように、最後の一言が投げかけられる。「だが、満足だ」。痛快である。なーんだ、満足なら仕方ないか。だって、満足なんだもん。それまでの不快感を伴った苛立ちが一気に吹き飛ぶのである。救いである。そして、魯鈍な私はようやく最後の一言へ至る文章が、巧みな苛立ちの罠であったことに気付かされるのである。思わず、頬が緩む。「だが、満足だ」。何度読んでも、いいフレーズだ。
●ひとし君のふしぎ発見!(蛮人S)
- 今回読んでてとくに最も心が動いたのはこの作品でした。果たしてパロディ作品を推してよいものか正直なところ迷いましたが、「あくまで主観的判断により投票する」ことにしました。面白かったです。
残念! 締切過ぎの投票(折角ですから掲載) 切なくも無効です(悔しい)。
●チョコの味(君島恒星)
●空にいる彼。(ラヴフリーク)
- すごく、なんでもなくってすごく何気ない作品だったんですけど・・・一番心にひっかかるような作品だったと思います。不思議なおはなしでした。そして、私はこうゆう風な作品はとても好きです。

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