第33回1000字バトルの結果は、F カズオミさんの『天国への疾走』がチャンピオン作品と決まりました。
おめでとうございます!
皆さま、ご投票いただきありがとうございました。
| # | 題名 | 作者 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 29 | 天国への疾走 ★ | F カズオミ | 5 |
| 34 | 春風 | 伊勢 湊 | 3 |
| 2 | 奴らの見分け方 | オキャーマ君 | 2 |
| 16 | 兄貴のお通り | やすくん | 2 |
| 21 | 東京ディズニーランドにて。 | てこ | 2 |
| 25 | エウロパの娘 | 紺詠志 | 2 |
| 38 | 狂戦士は狂馬に乗って | 蛮人S | 2 |
| 3 | スプーン | ユキコモモ | 1 |
| 4 | はよう乗り | YOSHIMURA Keiji | 1 |
| 9 | 復讐コミカル | マーマレード=ジャム | 1 |
| 10 | 下弦の月 | 宙 | 1 |
| 27 | 白い骨 | 有馬次郎 | 1 |
| 32 | 八朔 | カピバラ | 1 |
| 36 | XP | 太郎丸 | 1 |
| - | 該当作品なし | - | 1 |
あなたやりますねぇ・・・。『俺が先頭かよ!(by サ○〜ズ)』みたいな突っ込みがしたくなるよ!
今回も一番面白かったのは、F カズオミさんの「天国への疾走」です。
なんかスティーブンキング的な恐怖がありますね。
そして気づいたんですが、前回の「ヒューマンポリィティクス」と連作になってたんですね!!!このサイトはよく読むんですが、こんなことを出来るのはスゴイです。
おもしろい!想像力がいいよ!
いつも高速に乗って、『渋滞の先頭ってだれなんだろう?』ってふと考えてしまう不思議に目をおいてた所がすき!あまり口にはしないけど、何でだろう?って思うこと結構あるんで、そんな事を題材にした短い小説にどんどん挑戦してもらいたいなぁって思いました。
文章は、荒削りと言うか、ぐらぐらしてると言うか、ふにゃふにゃして
ると言うか、要するに全然美しくないけど、いいです。
見てくれ悪いけど、食べると結構いける料理みたいな感じ。
今回はこの作品に一票入れます。
最後まで読むと闇に浮かぶヘッドライトの行列が見える。
死の世界の光景。
それ以外で気に入った作品を上げてみると、
12『ピクルス』橋本
とても好き。
でも最後に「人生」という言葉が出てきて、「僕」のイメージがぼやけた。
それは単に、私が言葉に対して「偏っている」からでしょうか。
13『スナイパーの憂鬱』芋澤扇風機
単純に面白い。舞台上のコント芸人(?)が見えそう。
18『老師と弟子と猫』一村雅
なんだか鳥山明とかの絵が見える。
猫好きの私は、老師に共感を覚える。猫飼ってやれよ、弟子!
23『矛盾?』うらきひかる
矛盾の語源を知ったとき、2人に1人は考えたであろう話。
ちゃんと書けてて、いい感じ。
でも、字数が少な過ぎるのは嫌。
1000字以内に収めるのも難しいけど、1000字付近まで持っていく
のも同じように難しいわけで、1000字バトルの「意義」の一つは
そこにあると思うからです。
32『八朔』カピバラ
なんか怖いです。八朔という漢字が難しくてまず怖い。
普通に同室の患者から八朔をもらっている「私」が腹の中で
あんなことを考えてるのもなんか怖い。
更に「生殖器官」と言う言葉も嫌で怖い。
何と言っても、破綻した母娘関係がすごく怖い。
しかし、それもこれも、文章がしっかりしているお陰です。
36『XP』太郎丸
2002年ショートショート傑作選集の8番目くらいに入ってそう。
そんな傑作選集があったとして。
今回はなんだか作品数も多くて、他にも面白いなと思ったものもあった
けど、1人であんまり長い感想書くと怒られそうなので、厳選しました。
普段こういう作品はあまり読まない。
というのも涙腺に直接打撃を与えてくるツボであるからで、別に嫌いというわけではない。
この「春風」にも少々うるるっとキてしまったので、投票。
他にいいと思ったのは、芋澤扇風機さん「スナイパーの憂鬱」、有馬次郎さん「白い骨」、越冬こあらさん「陳列」。
基本的に文章を綴るのが上手い人達だ。
“ただ今は、クロが桜を見たがっているかどうかなんて分からなかったけど、ただそうしてあげたいと強く思った。”
――の下り、目から鱗が落ちました。
導入も落ちも、すごく好きです。
最初はよくて最後が駄目。竜頭蛇尾的な意味ではなく。
救いがあるのかないのかが良く判らない。
桜の下に埋めなければもっと良かったと思った。
パワーだけの作品だが、それで千字を凌駕しているところが凄い。爽快感が最高。
・「奴らの見分け方」
途中、台詞に違和感を覚えただけにオチが効いていた。文章のレベルでもっとこなれる箇所があると思うが、作品の「おもしろさ」という点で、今回の推薦作とする。
・「川のことで」「帰郷。あるいは夢と現実をめぐる一考察。」
この二作を次点としたい。「川のことで」は推薦作とかなり迷ったが、読後の印象としてやはり推薦作の方が強かった。しかし単なる情景描写には終わらない魅力がある作品だった。
「帰郷」に関してだが、これが上手い作品だとは全く思わない。構造の点でも完成度は高いとは言えず、もっと上手い作品が他にいくつかあった。しかしそれでも、最も印象に残った作品がこれである。別作品に期待してみたい。
”やすくん”へ。
いいね、こういうの好きっす!こういう行き場の無い笑いはほんともう好きで。 また私もこういうシュールな作品を考えてみたくなってきました。
ともかくありがとう!やすくん!
”参戦された皆様”へ。
今回、数多くの優秀な作品群の中からひとつの作品を選定するに当たり、私自身、非常に頭を悩ませてしまいました。それはどの作品もそれぞれが、自分のジャンルというものを武器に奮闘していらっしゃった為であると思われます。
文学とは、誰にでも書く事が出来るものだと信じております。”海の上のピアニスト”を引用致しますが、原稿用紙に文字を一文字書けば、次にくる文字はあとたった50通りしかないのです。
たとえば貴方がただプログラムされた通りに、原稿用紙に次々と文字を置いて行くロボットであったとすれば、何枚目かには”芋粥”でも”悪の華”でも、過去の文豪がえがいた理想の文章に辿りつくはずです。
ですが、人間の素晴らしいところとは、数ある文字の組み合わせの中から最高の一単語を選ぶことが出来るという事です。
これは、いかなコンピュータにも真似できない、素晴らしい特徴であると私は思っております。ですから、たとえ今回の結果に失望することがあったとしても、くじけずに、自分の夢に描いた最高の文章を追い求めつづけてください。
諦めなければ、きっと行きつけるはずです。頑張れ!
皆さんに、芸術の神のご加護を!
とりあえず、みなさん、お疲れ様でした。
と、えらそうに、感想を書きます。
皆様の作品は、ファンタジーとしてのプラス的な狙いが見え隠れして、高校生っぽいニューハイセンス思考のハイグレードを感じ受けました。
本来高校というのは、5年いるのか、2年で、充分なのか、不思議と3年間の憂鬱も見受けました。私の場合は、3年間のタイプだったので、みなさんの鉾先を、麗らかに見ました。
キレというより、義の後の果てしなき不安に酔いしれる、航海の途中の終わりを見て、さすがの1000字の不思議を見ました。
今回の刺激では、粗末なカーテンレールのようだ。
と私達に運命をくれるもの、ほのぼのをくれるもの、と夢を追い求めたくなる、ロマン心の鬱の私は、少し残念でした。
と今思えば、おもしろいものは、兄貴のお通りだ、、、
あっ、せつなき、1台のパソコン所持者。
兄貴のお通りに1点。
夢の国に連れて行ってくれる「天国への疾走」もおもしろかった。
しっかりとした、心の望遠鏡後の徹夜明けの最後の運びが、引越し前の夜遊びを見る。
と私は、やはり、健全者思考だった。
※担当者註:いただきました感想票では推薦作『全て』となっておりましたが、本文の内容より『兄貴のお通り』への投票とみなしました。ご了承ください。
作風が私の若い頃に似ていて、懐かしい気分になる。偏った独断も好きだ。完全に私小説の中の独り言であり、よく出来た作品だと思う。次の3作者もよく出来ている。印象に残る作品ばかりです。「八朔」のガピバラさん、「夜に」のるるるぶさん
「春風」の伊勢湊さんです。以上
小説の事なんて全く知らない私が、人様の作品に意見する事は言語道断!!そんな立場ではありません・・・。印象に残った作品と言えば、てこさんの作品です。言葉に出来ない何かを感じました。何て言うんだろう・・・。哀愁というか、切なさというか・・・。とにかく1番印象的でした。
なんとなくかわいい気がする。恋愛のかわいいところをSFで表した作品だと思う。
次点
4.はよう乗り
「彼女が滅多に使わない母国語で、僕を送り出してくれたものだったのだ。」
の部分が謎なので次点に。風流ではないおばちゃんの一言がとても風流、という発想は面白い。きっかけがないと動けない気持ちはよくわかる。個人的にファンなので次回作も期待。
8.グラスゲイジ
設定を、読み書きができない人がいる街にしたらもっとわかりやすいんじゃないかな。日本じゃなくて。完全に読み違いかもしれないけど。
リリィってもしかしたらアレかな。
9.復讐コミカル
こういうのは好き。1000文字使っての言葉遊び。『ザブーン。』が良い。
もう少し規則性が欲しいな。
詩情豊か。秀逸。
読んでも理解出来ない文章だけど、その壊れ具合というか飛び具合が嵌ってしまう。久しぶりのバトル参加だけど、この作家の作品は毎回読んで見たい。
今回のバトルで気になった作品
スナイパーの憂鬱:生死の際のどつき漫才が切ない
ひやひやしゃんぷー:女の子が生き生きしている(でも文字数オーバー)
狂戦士は狂馬に乗って:不条理なのに辻褄が合っている
この中で、文字数にまでこだわった不条理っぷりがよかったので
『狂戦士は狂馬に乗って』に1票。
こんなスピード感のある文章を自分も書いてみたいものだと思う。
今回の白眉は『スプーン』[ユキコモモさん]。ひさしぶりにQBOOKSで個性的な作品に出会えた、と思った。小説らしいストーリー性にとぼしく、妄想に終始していて、好ききらいが分かれそうな作品だが、日常を見るのにいっぷう変わった視点を読者に提示し、平凡なものごとに新しい価値観を見せてくれるのもまた小説のダイゴ味だろう。ごくふつうな、あー、そうそうあるあるそういうの、みたいな共感ではなくて、なるほどそういう見かたをすればたしかにそうだ、といったような、発見をともなった共感を読者に与えてくれる作品だ。難点は、構成がルーズに感じたのと、「溺死」というカタい言葉の多用が残酷にひびいて効果的とはいえ、すこしくどいと思った(といっても四つだが目立つ単語なので)。
ほか、★じるしをつけたい作品は、エントリー順にまず『復讐コミカル』[マーマレード=ジャムさん]。こういう狂気じみた作品には爽快感がないとイヤなかんじがするだけだが、最後の音が気もちよかった。文章のヘタぶりも効果的ながら、散見される誤字はやりすぎだと感じた。たんに推敲不足を露呈するだけの誤脱字よりはマシだけれど。『川のことで』[アナトー・シキソさん]は、鴨たちとそれ以上にアヒルが哀しくてよかった。ただ前回の優勝作『コンビニのことで』とちがって、今回は完結感に欠け、この話は次回に「アヒルのことで」とでも称してつづくんじゃないか、という疑惑の余地があったので、審査の上では論外と見なした。このコンテストで連載をするのは、せっかくのネタがもったいない気がする。『白い骨』[有馬次郎さん]は、こういうセンチメンタルな作品で饒舌すぎるものが多いなかで、きれいに物語としてまとまっているが、文章が退屈だった。なにか印象的な言葉ひとつでもあればよかったのだが。『陳列』[越冬こあらさん]は、諦念じみた運命論(これがこの作者のかたの持ち味・得意だと個人的には見ているけれども)に収束してしまうのが、この種「転生のはざま」を描いた作品としてはありきたりだと思った。堅実すぎる。こういう技量のある作者には、もっと冒険を期待したい。『狂戦士は狂馬に乗って』[蛮人Sさん]は、『復讐コミカル』とはまたちがう正統派とでも呼ぶべき爽快狂気物語だったが、狂気のエスカレーションが中盤でもたついてうまくいってないと思った。あえて外的な変化(馬の登場)をつけず、戦士のみで展開して狂っていったほうが、より読者を狂気のなかへとずるずる引き込めたかと思う。と、だいぶ長い評になってきましたが、以上。
これだ!というのは(それでも厳選して他にも面白いのは
たくさんあって決めにくいのが実状だけど)作品は、『はよう乗り』
『ピクルス』『白い骨』『八朔』の四作。これ以上は選べません。
ということで今日の気分とサブミリナル効果(なのか!?)で
これにします。僕に分身の術ができたならば四つともに入れたいけど。
『復讐コミカル(マーマレード=ジャムさん)』を推します。
脳の言語野直結系の得体の知れない怪作。このノイズっぽい文法のずれ具合が気持ちよいのだ。小説なのかどうかは謎。たぶん音楽の作用に近い。一部関西ローカルに走っているのは今ひとつな気がしました。
『白い骨(有馬次郎さん)』は、本来はこちらを推すべきかもしれません。しかし私には素直に読めなかった。これは作者のせいではありません。たぶん私は何かを避けているのだと思います。申し訳ない事ではあるのですが。
『スプーン(ユキコモモさん)』器の中、というのは机の上とか布団の王国などと並ぶ物語ワールドです。楽しげです。しかしその外の領分、果てはゴミ箱にまで空想を伸ばすのは、いかがなものか。って言われても困るか。
『春風(伊勢 湊さん)』泣かなきゃ、いいのに。個人的な趣味で言えば、涙を書いてしまった所がとても残念です。おおむね好みなんですけど!
『夕方見た夢(ポンコチーヌ21さん)』なんだか妙な理を通してあるのが面白くて不思議。
『cookie(松島 筑一さん)』最後が気に入ったです。
10 下弦の月 宙 1000
ステキな世界です。
目の前に鮮やかに下限の月と男女の姿が浮かびました。
ショートショートと言うと落ちを求めがちですが、
こうした世界を描くと言う事も出来るのですね。
宙さんは女性なのでしょうか? ファンになってしまいそうです
この作品にイラストを付けたら、女性誌に立派に載りますよ
人生のうちに何度か経験するだろうこの儀式を、上手くリアルさを表現し、こんな感じなんだろうなと、読者の私も考えさせられました。それは、これから私にもやってくる儀式の中の一つとして自分の事の様に感じたからでしょう。
想いが自然と繋がる事が、素敵なんだろうなと思った。よかったです。
母と娘の永遠の戦いを表現豊かに綴った32・八朔に投票します。
(私の勝ちよ、お母さん)というセリフに泣きました。
カピバラさんにこれからも期待します。
その他、気にいった作品は
24・ねぇ、知ってる?
29・天国への疾走
です。
あ、なんか普通のショートショート。
すっきりしたので推薦です。
あと、笑ったのは『狂戦士は狂馬に乗って』ですね。
今回は特に面白い作品がなかったので
該当作品なしとさせていただきます。