第32回1000字バトルは、アナトー・シキソさんの作品「コンビニのことで」に決まりました。
アナトー・シキソさん、おめでとうございます。
皆さま、ご投票いただきましてありがとうございました。
※投票いただいた方へ:「投票したはずの一票が入ってない!」「私の感想文がない!」このような事がございましたら、直ちにご連絡いただけますようお願い申し上げます。
※☆が実際の得票の数を表しています。★は「次点」「他に面白かったもの」といった感想の合計です。バトル集計には含まれません。
| # | 題名 | 作者 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 20 | コンビニのことで | アナトー・シキソ | ☆☆☆★ |
| 13 | 父の年賀状 | セキネクマヲ | ☆☆★ |
| 27 | 自動改札 | 越冬こあら | ☆☆★★★ |
| 29 | 太陽の季節 | るるるぶ☆どっぐちゃん | ☆☆★ |
| 31 | 花盗人 | 立田 未 | ☆☆★ |
| 5 | ヒューマンポリティクス | フジワラカズオミ | ☆★ |
| 25 | 一寸 | 太郎丸 | ☆★ |
| 26 | 緋色の桜 | カピバラ | ☆ |
| 30 | 甘く切ない話 | 日野光里 | ☆ |
| 該当作なし | ☆ | ||
| 1 | 夕凪 | 岡崎源作 | ★ |
| 9 | 便意の太陽 | 矢沢一真 | ★ |
| 11 | 邪魔なのは | 一宮遼 | ★ |
| 12 | 狂ってるおばさんの999 | ポチョムキン | ★ |
| 14 | 佐久間式人嫌い矯正機械 | てこ | ★★★ |
| 15 | 世界は暗がりで君を待つ | オカダレゴゑ | ★★ |
| 17 | モンゴコムルの涙 | 橋本 聡 | ★ |
| 18 | 温かい手 | 池田@ママ | ★★ |
| 21 | ゆずり葉の家 | 上條 裕 | ★ |
| 23 | 春の棘 | koba | ★ |
| 24 | 古本屋にて | 羽那沖権八 | ★★★ |
CMやコントとして成立しそうな作品だと思う。清々しさがあってよい。
うまい作品は他にもあるけれど、今回は20.「コンビニのことで」に投票する。
他に気になったのは、
5.「ヒューマンポリティクス」こういうの好きだ。
14.「佐久間式人嫌い矯正機械」1000字じゃ足りない気もするが。
『夕凪』(岡崎源作)は文章がうまいしおもしろかったがラストの「タイム・カード」でシュールな作品世界が台なしになったかんじ。『コンビニのことで』(アナトー・シキソ)は日常に非日常をうまく散りばめているが書式がヘンだ。『春の棘』(koba)はヒステリックな人間を描くにデフォルメがちょうどよく、おもしろく傍観できたけれども、いかんせん内容がない。『自動改札』(越冬こあら)は最後の一文がすばらしかったが、そこまでの展開が平凡な日常を描くにしても単調すぎた。印象に残った作品は以上(敬称略)。どれもいまひとつの感があるけれど、しいて選んで『コンビニのことで』を推す。
「猿」を選んだのは正解だと思った。
いい話ですね。
何か最後感動してしまいました。
1000字も最近は多様化が進んでおり、正直いって
投票するのが困難である。もう好みや直感で決めれば
いいのだろうけど、その好みや直感というのが
その日の気分によって変わるのである(3000字くらい
世界観を確立させられればそういうこともないんだけど)
好きなのはいくつもあるけど日曜日の今日の気分で
これにします。
まとまりがあって、自然な導入から展開と楽しく読めました。
この方の作品は本当にプロ作品ではと思いました。
空気と水と地面。勝手な理屈でみんな有料にしてしまったこの政治というヤツが、時間を支配出来るなら絶対こういう事をするに違いない。
――いや、別に支配出来なくても、直接税として取りそうだ。土地所有者が本当に土地を「持っている」わけでもないのだし、権利を勝手に主張すればいいのだから。
ああここに、何ともイヤなリアリティ。
『太陽がどんどん大きくなっている、この世を焼き尽くすために』
という設定に、どうも参りました。
余裕のある会話部分も、素敵です。
>「この世をね」
>「この世を?」
>「この世を焼き尽くす為よ」
というところが特に好きです。
今回印象に残ったのは以下の作品です。
9 便意の太陽 矢沢一真さん
道理を示す描写がまるでない。きっと作者の中には映像が生きていて、その感覚をそのまま文字で動かしたのでしょう。そのスピード感が心地よいです。
14 佐久間式人嫌い矯正機械 てこさん
下手に書くと多分つまらなさそうな内容ですが、解説を適度に抑えて上手なバランスで進められていると思います。最後の一行は無い方がよいとも思うけど、ここで主人公が自分の世界を薄々自覚しているという点で広がりを増している気もする。
18 温かい手 池田@ママさん
なんとも温かい話。読んでるうちに何だか無視しちゃ悪い気になってくる困った作品です。というわけで。
29 太陽の季節 るるるぶ☆どっぐちゃん・さん
この方は文章と言うよりは言葉の魅力を感じる事が多いのですが、加えて姉のキャラクターについて延々語らせつつ、一言に集約させるところが良いです。ええ、確かに姉は美しい。この方も絵が先行している気がするなあ。一票。
31 花盗人 立田未さん
気配りの施された文体で、好み。それだけと言えばそれだけなんですが、読み手へのおもてなしの姿勢が感じられました。ちなみに花木の名前はあまり読めなかった(情けないなあ)。ルビでも振りたいとこだったかもしれませんが。
1000字作品としては、物足りないと思う。
だが、続きを求めるということは、それだけ良かったのではないかと思いなおし、投票する。
次点:世界は暗がりで君を待つ
ああ、おしい。どうして、ここで読むこういう作品は、オチで現実に引き戻してしまうのだろうか。あと少しなんだ。あと少し。
『花盗人』情緒がある。
『自動改札』面白い。
『古本屋にて』コケた。
『ゆずり葉の家』恐かった。
『世界は暗がりで君を待つ 』笑った。
一応最終候補に残ったのは上の5作品ですが、作品の雰囲気の出し方から「花盗人」に1票
フジワラさん!!!!
かましてくれましたね!!!!
あんなラスト凄いですよ
ラストのどんでん返しもさることながら、大統領のキャラの描写や現代社会の問題点などもキチンと書き分けていて、実力の高さがうかがえます。
もっとたくさんフジワラさんの作品を読みたいのですが・・・・
次回も出品なさるのでしょうか?????
一寸法師が科学的に生成されるなんて、考えただけで楽しい。時代考証や周りの状況に多少無理がありそうなのを気にせずに進むストーリーが頼もしく思えました。
おもしろかった
今回は、26「緋色の桜」カピバラ に一票を。
よく知られた桜の木の逸話を見事に生かしている。
しかも作品としてのモチーフはちゃんと別にある。
で、文章全体も、トッチラカッタところもなく、収まりよく書けている。
その他(自分のことは棚に上げて書くと)こんな感じです。
11「邪魔なのは」一宮遼
きちっと出来てる。センテンスのレイアウトにも気を使ってていい感じ。
1000字の王道。すうっと飛び立って着地点にぴたりと降り立つ感じ。
13「父の年賀状」セキネクマヲ
こういう「日常の悲哀」をちゃんと書ける人を無条件で尊敬します。
14「佐久間式人嫌い矯正機械」てこ
「現実とは? 世界とは?」の定番モチーフ。
目新しさはないけど、ちゃんと書けてて、いい感じ。
18「温かい手」池田@ママ
いいなあ。特別凄いとか、そんなのは無しで、個人的に心が安まる。
多分、ファン。
24「古本屋にて」羽那沖権八
1000字のパワーレンジにぴたりと填っていて、完成度も高い。
でもドラえもんは嫌い(のび太が大嫌い)。
25「一寸」太郎丸
「頑張ってね」のせりふが好き。
この作品全体は、この一言を生かす為の、長い「前フリ」のような気がする。
27「自動改札」越冬こあら
スタイルが完成されてる。
もう、プロの領域でしょう。お金取れますよ、絶対。
だから、敢えて外しました。
29「太陽の季節」るるるぶ☆どっぐちゃん
姉の台詞は青臭くて嫌だけど、その青臭いところが力になっている。
世界を読み切ってしまったと思いこんだ、さまよえる魂。
それなりにイイかも、と思うのは数作ありましたが。挙げてみれば「古本屋にて」と「狂ってるおばさんの999」と「モンゴコムルの涙」と「コンビニのことで」。
面白いといえば面白いけど、どれも強烈に残る感じがなかったので。今回は推薦作なしです。次の作品に期待してます。