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第39回1000字小説バトル結果
第39回1000字バトルの結果は、アナトー・シキソさんの『靴を履いていない。靴下もない。』と、
鮭二さんの『あぶらうり』が同時チャンピオン作品と決まりました。
アナトー・シキソさん、鮭二さんおめでとうございます。
なお、鮭二さんはすでにグランドチャンピオンですが、
この度、アナトー・シキソさんが新グランドチャンピオンとなりました。
あわせて、おめでとうございます。
相変わらず「1票」がいかに重く価値大であるか、唸るばかりです。皆さま、ご投票いただきありがとうございました。
※なお投票いただいたにもかかわらず、こちらに感想が掲載されていない場合は、至急ご連絡ください。
また、集計ミスなどにお気づきになりましたらお知らせください。宜しくお願いいたします。
今回も集計ミスが出てしまいました。ごめんなさい(マニエリストQ)
結果一覧
感想票
推薦作品「靴を履いてない。靴下もない。」アナトー・シキソさん作
感想/「底知れない」内容と雰囲気の作品。
作者のセンスと地力の高さを満喫できた。
推薦作品「靴を履いていない。靴下もない。」アナトー・シキソさん作
感想/今月良かったと思った作品。
「umbrella」mokuさん、「靴を履いていない。靴下もない。」アナトー・シキソさん、「あの人は今」太郎丸さん。
気になった作品。
「それでも人は飽食と酩酊を愛す」カピバラさん。
靴を履いていない。靴下もない。に投票します。音が聞こえるから。
推薦作品「靴を履いていない。靴下もない。」アナトー・シキソさん作
感想/行間から世界。底なしの快。
推薦作品「靴を履いていない。靴下もない。」アナトー・シキソさん作
感想/ストーリーから背景から何から何まで読者に知らせないまま、それでいて読者を妙に引きつけてくれる作品というものがあって、この作品もそういう類のものであると思う。
最初から最後まで、主人公のする行動は至極簡単。
知らないところで目が覚めて、ボイラー室へ行き、底無しに落とされる。
これだけを見ると何もわからない。
全てを読んでも何もわからないのに、何故か満足感が起こる。
不思議だ。
推薦作品「あぶらうり」鮭二さん作
感想/私の読みたい作品は、「うまいだけ」の作品ではもちろんないし、感情移入過多のナルシスティックな作品でももちろんない。といってそうした作品をせっせと製造しつづける作者を批判する気はない。誰が何を書こうと勝手だ。しったことじゃねえ。ただ私を関心させないというだけの話だ。
私が読みたい作品は、たとえばるるるぶ☆どっぐちゃんの作品や、林の作品である。るるるぶの今作は、まったく小手先で書いているとしか思えない。また、林は、処女作以後、死んだふりを続けている。彼らの作品は真っ先に読んだが期待はずれであった。しかし注目すべき作者であるという評価を変える気はない。
今回は辛抱に辛抱を重ねて全作を読んだ。推薦作はひとつとしてなかった。それでも鮭二の『あぶらうり』に投票するのは、おまんこを「おまんこ」と書いたからである。私もある種の「おまんこ小説」を書いていこうと思う。
推薦作品「あぶらうり」鮭ニさん作
感想/今回は面白いのが多かったように思いますが、その中でも久しぶり登場の鮭ニさんの作品が、特に良かったです。あぶらを売る商売(怠ける)というのが羨ましくもあり、こんな生活もいいなぁなんて思ってしまいました。
推薦作品「あぶらうり」鮭ニさん作
感想/独特のリズム、先の読めない展開、久しぶりにワクワクしながら読みました。1000文字でこれだけの世界を展開できるのは、すごい事だと思います。
それにしても、本当にお米と味噌以外のものは、どうしているんでしょう?
推薦作品「あぶらうり」鮭二さん作
感想/いきのいいセリフとお客さんとのやりとりが目に浮かぶようだった。
雰囲気が分かりやすいのもいい。
内容も面白いしエッチ目的じゃないのがまたいいね〜
推薦作品「踏み切り」曠野反次郎さん作
感想/これと似たような(話の中身は違うけど展開とか雰囲気が)話を昔読んで涙ぽろりしたことがあります。僕はその話と同じようなものを一度書いてみたんですけど完全に失敗しました。
反次郎さんの話は、その話の肝になる部分を表現するのに成功してていいなあ、と思いました。反次郎さんがその話を読んだことは多分ないんだろうけど。
推薦作品「踏み切り」曠野反次郎さん作
感想/なんともいえず怖い読後感。それがずっと尾を引いています。たぶん、私のツボにはまった作品だったのでしょう。
推薦作品「紐」羽那沖権八さん作
感想/前回の作品の印象が強かったが、今回のような作もよかったです。
紐をむすぼうとする主人公、回想場面、どちらも心情がよく表現されていました。
推薦作品「紐」羽那沖権八さん作
感想/障害者の苦悩を思わせてシュールに締めている所がいいと思った。
推薦作品「パセリが全然育たないんですが」ユキコモモさん作
感想/果たして霊魂に嗅覚があるのかどうかは定かではないが、視覚が存在する以上、それ以外のものがあってもおかしくはないのかも知れない。
タイトルが良い。この馬鹿馬鹿しく間の抜けた話への、良いツッコミになっている。
他に目を惹かれた作品としては、
『あの人は今』……夢溢れる未来像、ワクワクさせられる展開。しかし、オチが。ならどんなオチが良いか、と問われても即答出来ないが。
『それでも人は飽食と酩酊を愛す』……リバーシブル、嫌ぁ! 焼いても固まらないっつーの(固まりゃいいんかい)! ラストがもう少し締まってたらなあ、と。
『義母の黒い下着』……イロモノだが、馬鹿馬鹿しく笑える。大爆笑ぐらいのパワーがあれば投票、となるのだが。
『ケンカ道場』……発想が楽しい。他の講座も見てみたい。が、そこまでのテクニックを開発した夫が、そう簡単に負けるとは思えない。いや、絶句も既に策略か?
推薦作品「パセリが全然育たないんですが」ユキコモモさん作
感想/今回は、いわゆる「雰囲気小説」勢に元気が無く、そうなるとパロディものが途端に活気づいて見えます。鮭二さん、カピバラさん、ユキコモモさんが面白かったです。
で、どれにしようかな。
ユキコモモさんで。
この方は幾つか作風を使い分けておられる方ですが、今回のは硬軟うまくバランスがとられていて、独自性・個性がみえました。
推薦作品「パセリが全然育たないんですが」ユキコモモさん作
感想/今回おもしろかった作品は「パセリが全然育たないんですが」「仕事帰り」の2作です。
「パセリ」の作者はきかんぼうな女の子(女性)をかわいらしく書くイメージがありまして、今回も『バカだ!』と思って隣人を無視するところを、苦笑しながらも微笑ましく思いました。
「仕事帰り」は、意外な展開に驚いてしまいました。主人公のための買い物かと思いきや、実は主人公の夕食のための買い物という非常に健康的な生活を羨ましく思います。
なぜか2作とも夕食ネタであることに自分でも不思議に思うのですが、今回は隣人がおもしろかった「パセリが全然育たないんですが」に投票します。
推薦作品「ディープ・スリープ」蛮人Sさん作
感想/もう、発想からしてとてもかなわないという感じです。
それが、夫婦の最期であることが話のラストで明らかになり、泣かせてくれるのです。
もうまいりました。降参です。
推薦作品「ディープ・スリープ」蛮人Sさん作
感想/奇抜でありながらも染み入る。
素晴らしいです。
推薦作品「浴衣の娘」青野 岬さん作
感想/「背反遺言」とどっちにしようか迷ったけれど、こちらに一票。
流れの上手さでは甲乙つけ難かったのですが、「浴衣の娘」の方がグッと掴む力でやや上だと感じました。
推薦作品「星桜の樹の下で」てこさん作
感想/美しい! 美しすぎる! カンドーだ。
セカンドグループ
「ディープ・スリープ」「紐」「義母の黒い下着」「背反遺言」「あぶらうり」
サードグループ
「駆け抜けろ」「糸」「パセリが育たないんですが」「それでも人は飽食と酩酊を愛す」「マッカーサーを見た日」「艶子」「二本朕勃」
推薦作品「仕事帰り」林徳鎬さん作
感想/何やらよくわからないのですが、妙なリアリティと、あと可笑しさがあって、効能が増えていくところとかねえ。活きがよくてモリモリで元気アップしつつ快眠を貪ってご満悦のサプリ鶏、食べられるものとして、実に『いい仕事してますね〜』。私も毎日アミノサプリ飲んで働いて今日も仕事帰りときたもんだ。そして骨になる。
推薦作品「堪忍袋」マーマーレド=ジャムさん作
感想/1000字という短さでの情報量の多さ、それを処理する技術、ストーリーを形成する上での伏線の張り方という点で、羽那沖権八さんの「紐」は優れた作品だと思う。
蛮人Sさんの「ディープスリープ」はなんど読み返しても飽きない作品だった。人間存在の抱える耐え難い哀しみのようなものを感じた。またそれを感じさせるに十分な手法だった。
蛮人さんの作品がどこかへ突き抜けようとしている文体とするならば、マーマーレド=ジャムさんの「堪忍袋」の文体はすでにどこかへ突き抜けてしまっている。細部の破綻を感じさせないぜんたいの破綻が心地よかった。作者はその破綻を意識的に行っているのだと思う。
さて、どれがいちばんおもしろかった? とたずねられて、とにかく読んでみてよと私は「堪忍袋」のリンク先をメールに貼り付けて友人に送信する。もしそういう友人がいればの話だが。
要約不可能、その作品について語ることが新たな創作になってしまうような作品。紙の世界では伝播しにくいが、ネットで1000字なら丸ごとそのまま飛ばすことができる、という点で上記3作品にあえて優劣をつけると、そうなった。(鮭二)
推薦作品「糸」川島ケイさん作
感想/どれも決め手に欠けるのだが、それはストーリー性の問題かもしれない。
確かに骨組みはしっかりしているが面白みがないとか。
きちんとオチのつくすわりのよさはあるが無難な感じとか。
雰囲気はあるのに題材を上滑りしている感じとか。
川島ケイさん『糸』は作品の毒のわりに読み流してしまえる気持ちよさがあって
読み流してしまえるのはうまさだと思ったから。
推薦作品「糸」川島ケイさん作
感想/この作品を初めて読んだ時、ちょっとした衝撃を感じました。しがらみに、物理的に拘束されるというのは、実はあまりないネタかもしれないですね。
糸は切ってしまってよかったのでしょうか。こんな簡単に切れる糸なら、初めから自分で切っておけばいいのに(赤いのは別だけど)とも思ったんですが、とりあえず今回はこの作品を推します。自分で切れない気持ちも、分からないわけではないので。
全作品を読んで、セックスとか煙草ばかりだなぁという印象を受けました。流行ってるんですか?
推薦作品「日曜の午後」卯木はるさん作
感想/美容室にセックスは付物だ。喫茶店にコーヒーが欠かせないように。
この書き出しが衝撃的。
ホントかよ? と思わせ、さらに続くstory。
一級品の出来だと思います。
他には特に(自作品を除く)見るべき小説はありませんでした。
推薦作品「背反遺言」Ameさん作
感想/恋愛にも色々な形があると思う。ただ、子の作品はどんな形の恋愛にもつきまとう痛みを的確に表していると思う。
推薦作品「それでも人は飽食と酩酊を愛す」カピバラさん作
感想/「それでも人は飽食と酩酊を愛す」と「紐」の2作品で迷ったのですが、
カピバラさんの作品の印象がとっても強かったし、なんか「なるほどぉ」
と納得させられてしまったので、この作品に票を入れます。
「紐」は、自殺しちゃうのかなと思わせといて、違うあたり、上手い!
と思いました。
推薦作品「義母の黒い下着」koboさん作
感想/このすっとぼけ加減が、だあ〜〜〜いすき!!!
すてき〜〜〜〜!!
ばっかみた〜〜〜い!!
きゃ〜〜〜!!
推薦作品「ケンカ道場」3月兎さん作
感想/話のテンポが早すぎる部分がありますが、
それさえもリズムの良さで気付きにくい。
終わり方も余韻を引いていてよいし、なにより見ていて楽しかった。
推薦作品「二本朕勃」手賀沼一郎さん作
感想/あほらしいっちゃあほらしいんだけど、私は『文章でしか表現できないもの』をとっても評価することにしてます。よって、この策貧に一俵。
TOP バトル会場 1000字小説バトル 第39回目次
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- スタッフ/マニエリストQ・3104・厚篠孝介・三月・羽那沖権八